料理人が作る私の函館料理
maison FUJIYA Hakodate
藤谷 圭介
マダムガレイ
~恵山沖産ババガレイの貴婦人風~

maison FUJIYA Hakodateのシェフ、藤谷圭介さんの一皿は、函館市の恵山沖で獲れたババガレイ(ナメタガレイ)を伝統的なフランス料理「ボンファム」風に仕立てた「マダムガレイ~恵山沖産ババガレイの貴婦人風~」。ババガレイをフィレにおろしてからアラで取った出汁で火を入れ、その出汁をさらに詰めて生クリームと近海産ウニを練り込んだバターを混ぜ、オーブンで焼き上げました。本来のボンファムは卵黄を使いますが、夏場は地物の良質な無添加ウニが手に入ることから、卵黄の替わりにウニでコクと旨みを演出しています。 冬に煮付けで食べるイメージが強いババガレイですが、「身が締まった夏のババガレイは、フランス料理で使う肉厚のシタビラメ『ドーバーソール』に肉質や食感が似ている」と藤谷さん。函館市民の食卓でおなじみのババガレイが、フランス語で「貴婦人」の意味を持つボンファムに生まれ変わりました。
提供時期:6月上旬~9月上旬頃
取材時期:2021年8月
地物の良質な魚の価値をフレンチの技でさらに高める
maison FUJIYA Hakodate
フランス料理
藤谷 圭介のもう一皿「カキ氷」

石灰岩を採掘する鉱山から流れ込むミネラルを豊富に含む海水で育つ北斗産「峩朗(がろう)ガキ」を前菜用にアレンジ。生食に適した小ぶりのカキにライムと白ワインで作ったジュレを添え、フランス料理でカキを食べる際の定番であるエシャロットの赤ワインビネガー漬けをトッピング。さらにその上に、先ほどのジュレで作った氷を雪のように降らせました。スプーンで口に運ぶと氷が一気に解けて口の中にさわやかな酸味が広がり、少し遅れてジュレの酸味がゆるやかに広がります。涼やかな見た目とさっぱりした酸味で食欲を高めてもらおうと、夏に向けて考案した一品です。
提供時期:7月中旬~8月下旬頃
取材時期:2021年8月

休業・営業時間変更の場合があります
- 所在地
- 函館市元町17-17
- 電話番号
- 0138-76-9653
- 営業時間
- 12:00~15:00(LO13:00)、18:00~22:00(LO19:30)
- 定休日
- 第2・4火曜日、水曜日
- アクセス
- 「十字街」電停 徒歩10分
- 公式HP
- maison Fujiya Hakodate