旬食材
りんご

七飯町は国内のりんご栽培発祥の地
函館の隣町・七飯町(ななえちょう)では、りんごの栽培が盛んです。りんごといえば、国内シェアの約6割を占める青森県が有名ですが、明治初頭、日本で最初に西洋りんごが栽培されたのは七飯町でした。その後、北海道初の農業試験場「七重官園(ななえかんえん)」が置かれ、ここでりんご栽培を学んだ旧津軽藩の士族が故郷に戻り、青森県でのりんご生産の礎を築いたとされています。第二次世界大戦中は多くのりんごの木が伐採され、りんご園は荒廃しましたが、終戦後、新品種の研究や栽培技術の向上などで、りんご栽培は復活を果たしました。西向きの丘陵地が多い七飯町は、朝夕の寒暖差が大きく、果樹栽培の適地。りんごのほか、プルーンやさくらんぼなどの栽培も行われています。
時期ごとにさまざまな味わいを楽しめる
この地域では早生種から晩生種までさまざまな品種を栽培しており、9月中旬から12月まで間断なく、さまざまなりんごを楽しめます。早生種(9月中旬ころから収穫)では「黄王」「つがる」など、中生種(10月中旬ころから収穫)では「弘前ふじ」「昴林(こうりん)」「レッドゴールド」など、晩生種(11月中旬以降収穫)では「名月」「王林」「サンふじ」など。甘味、酸味、歯触り、香り、そして蜜の入りなどが品種ごとに異なり、それぞれの品種ならではの良さがあります。
新ブランド「ななみつき」
2011年に誕生した七飯町の新しいブランドりんご「ななみつき」。晩生種で、黄色にほんのりと赤みが差した外見の「ぐんま名月」という品種を、大きさや姿、蜜の入り具合で選別し、基準をクリアした果実を「ななみつき」の名で出荷しています。蜜が多く、強い甘味とみずみずしさが特徴。デビュー以来、市場の評判は上々で、初競りでは、桐化粧箱入り7玉が7万円もの値を付けるなど、話題に上る人気ブランドへと成長しています。
生産者から
収穫の喜びを感じてもらえるオーナー制度が好評






りんごについて
主な産地:七飯町収穫時期:9~12月
代表的な生産者:新函館農業協同組合 七飯基幹支店【「ななみつき」を出荷】
住所:亀田郡七飯町本町3丁目18-52
電話番号:0138-65-5533(生産施設課)
公式ウェブ:http://www.ja-shinhakodate.jp/